「人がおらへんなぁ」神さんの村だそうですから、そうはそうそう逢えんでしょ。「お逢いできればしあわせやなぁ。なんぼ日本が多神教やいうてもなぁ。神さんがぽこぽこ歩いてはるわけはないわなぁ」そうでしょ。


「でもなぁ、お大師さん求めて歩いてはるお遍路さんもおれへんでぇなぁ」空海大師は空からぼくらを見守ってくださってます。でもここ神さんの居られる場所でしょ、だからお寺もありませんねん。「そんなことないでぇ。焼山寺って、四国霊場の難所と言われているお寺さんがあるで。標高800mで、サイクリングで登るには最高やでぇ」　そうですねぇ、またぎサイクリストにとっては。そんな所にお寺さん、よぉ創りましたよねぇ。すごいこと考えはるわぁ、むかしの人は。


「まぁ摩耶山天上寺と同じくらいの高さかなぁ」お山への信仰は人にパワーをもたらしますねぇ。「あれれぇ、あそこにこまい人居るでぇ」コロボックルですかぁ。神さんかなぁ。あれれ、、速度が上がる自転車同行ふたり、人もクルマも来ない道。


「あれまぁ、子どもも居はるでぇ。かわいいなぁ」一家ですかねぇ、ええ雰囲気です。それにしても、うまいこと創ってますねぇ。おっちゃんそこに並んだら、かかしと同化してどうかしてます。「すごいねぇ。人間のすることは」おっちゃんが自転車の部品でロボット創るのと同じですねぇ。


「おもろいもん、創るなぁ。人間って基本、創ることが好きなんやねぇ」それにしてもどないして創ってはるんやろ。これ樹で骨組みして、それにハギレ着けて筋肉化して人に成ってる。それに新品の服とか靴履かせてるんですねぇ。これこそジャパンスマート。


「かかしちゃうねぇ、芸術作品。感心するわぁ。それにしても絵になるねぇ。写 真撮るのに最高の所とちゃう？」いいよぉ、笑って。って、もう最初からわろてはるわぁ(^○^)おっちゃんもわらわんと。


「安心するねぇ。世のため人のためにこんなん創ろとおもう人が居るというだけで」かかしでも人の気が籠めてあったら、人って安心しますもんねぇ。「ありがたいなぁ」神の山で出逢った人たちと。さてここには何人いるの？

　岩崎宏美さん「シアワセノカケラ」〜『PRAHA CZECH PHILHARMONIC ORCHESTRA』を聴きながら。。気持ちの入った案山子の神山さんご一家＠徳島 2014.10吉日記