中学生の頃、深夜放送が大好きで、そこでかかる音楽に興味を持ち、教室でその曲とラジオ番組の話しで盛り上がり、友ができた。音楽室のステレオで好きなレコードを先生にかけてもらったら、その曲を好きになる人もいてまた友ができた。
その友だちの家には、家具より大きいJBLとかかれたスピーカーが鎮座しており、マッキントッシュのこれまた大きなアンプがあり、DENONのプレーヤーに「いいマイクも作ってるアメリカのレコード針会社」から、ギターやエレクトリックピアノの音が美しく聴こえた。「あぁこれがアメリカの音なんだ」と。
George BensonとCRUSADERSと小椋佳が好きな僕は、友人宅で自分のレコードを鳴らしてもらっていた。「小椋佳ってどんな顔をしているんだろう」などと友と話していた。その時代、テレビなどに顔をださないことがステータスとしていたフォークの人たちがいた。そしてサインなどもおいそれとはしてもらえないと。
その小椋佳さんもお顔が判明し、東京大学出身の第一勧業銀行におつとめしているサラリーマンだとわかったとき、すこしショックだった記憶がある。お顔ではない、自分の頭の出来とはほど遠い存在だからだ。その小椋佳さんも「生前葬コンサート」なるものをして、身支度をされているらしいと、それもショックだった。
さらなるショックはそのコンサートは全国巡礼するわけでもなく、大都市東京でのみにコンサートだそうで。聴きに行きたいなぁと、おもったがやめた。一緒にいく友はもういないのだから。中学生のとき、小椋佳さんの曲をギター片手に一緒に歌った友はもうこの世にはいない。
秋になるとボクが必ず聴きたくなる曲「Melodies Of Love」〜[Rainbow
Seeker]。そのJazz Pianist Joe Sampleさんが9月12日、死去した。享年75歳だった。ボクは彼の曲が大好きで何枚もレコードを買いあさり、そして彼が来日した際におしかけていき、ジャケットにサインをして頂いた思いでがある。今ではそんな事も出来にくい、ミュージシャンもプロフィールカードなるものを持ってファンに配ればいいのになぁと思う。それにサインが入れば嬉しいのだ。
彼の曲を聴くと新鮮な衝撃が走る、その琴線にふれる音はどこからくるんだろうと。ご冥福をお祈りしながら、今日は持っているJoe Sample&CRUSADERSの曲をiTuneで流しっぱなしだった。2014.9.14記。Joe Sample & Lalah Hathaway「When The World Turns Blue」〜[The Song Lives On]を聴きながら。@KOBE
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