「おぉ、また今年も広島球場になったなぁ」と笑いながらオリックスファンの友は叫ぶ。「かっこええ赤やなぁ。ヘルメット変わった?」MAZDAのクルマのイメージカラー・ソウルレッドに合わせている赤らしいでぇ。絶好調だけあって上機嫌だが、彼は応援するファンが少ないのが今一番の不満らしい。
そして昔のようにおもろい野次が聴けなくなったことが。確かに最近はどんなにこてんぱんに負けていようが、ファンからの野次は優しい。
「○田ぁ〜、ぶたまん〜。ぶたまん食べるかぁ〜」と言われて、怒って持ってこいと催促する選手。それでファンもベンチ横まで豚まんを持っていった、もちろん周りは笑いがおこる。こうして試合以外にも楽しめた。のどかだったわけだ。
野球場がそれ以外の目的にも使われていて、前日は競輪場だったりもした。それで車券が客席に落ちているのである。それが、たまたま当たりだったので驚いたことがある。またユニフォーム姿のまんま、電車に乗っていた選手もいた。
「瓶、酒類の球場持ち込みは禁止です」と、今でこそどこの球場でもビールを売っているが、飲めない球場もあった。試合がおもしろくなく、喧嘩が起こるのが原因だが。飲めない球場もディズニーランドとおんなじで健全かもしれないが。
「気持ちよくない応援というのもあるなぁ」と。投手交代のたびに流れる「蛍の光」の合唱、あれを聴くたびにあほか、とおもう。江夏豊さんも「あれは恥ずかしい応援ですねぇ」といつも解説でおっしゃってる。
冷静に考えれば、応援しているチームにとってピッチャー交代されるよりも、球が浮いてきて劣勢になった投手がそのまま投げ続けてくれた方がよいかもしれない、と考えないだろうか。豪速球投手が出てきて、速い球にはめっぽう弱い球団は、意気消沈なんて笑い話しのようだがよく起る?!
だいたい応援なんて言うものは、宗教のようなもので信仰である。信仰のしかたは人それぞれであっていい。だが何をしても良いのでもない。それに「勝ちが全て」という考え方は、信仰を持っている人にはないだろう。だから一昔まえまでは、試合中も外野で大きな旗をふっていて、そこにホームランが飛び込み、旗にはたかれ二塁打に。まぁそれも人生。
矛盾だらけの試合運びだが、それが自分の人生。そのために論理的ではない宗教がこの世にそんざいするんやし。自分のひいきの選手が活躍して、それで勝てればなおのことよし、そして球場を楽しめた。それがええんやけどなぁ。
広島が負けても、オリックスには大震災20年の節目に優勝して欲しいし。「まぁ今日はこれぐらいで、かんべんしといたろ」と。山中千尋「So
Long」〜[Forever Begins]を聴きながら。20140524@広島ファンに感謝の、ほっとな、もっと入ってくれたフィールドKOBE、もちろんオリックス主催試合。球場ネーミングを売る商売も試合ごとに買えたらおもろいのちゃう?
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