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「おまえ大丈夫か? 地震のときみたいやで」と身体を心配してくれる友が居る。彼は病院で仕事をしている。ボクの状態をみて、その病院で診てもらえるように手配までしてくれた、ありがたい友だ。阪神淡路大震災の時のように、顔面蒼白だったらしい。あの時も彼は元気づけてくれた。


 ボクは電車に飛び込む人を数度見ている。「大丈夫かぁ」と叫ぶ人の居るなかに、「なんでこんな時に」と大人げない発言を聞いた。ぐずぐずしないで早くしろとでも言いたげだ。時間に追われ、想像力の無さが、今の現実。あんたが死にそうなときに「時間がないねん」と言われたらどうだろう。


「大丈夫」それが言えるのが、大人のような気がする。ほんとは本人だって不安なのだ、だけど大丈夫。そしてそれを聞いて育った子どもは、大きくなりもし地震に出逢ってしまったら。そのとき「大丈夫」と言って周りに安心感を与えてくれる。そして野球場でも脚を運び、好きな選手の名を叫べば気も楽になる。だいじょうぶ、選ぶ言葉ひとつで、人の反応なんて変わってくる。


  なぜ学校でまず最初に友だちの名前を覚えましょう、と言うのか。それすら大人に成っても解ってない人が居る。そういう人が「みんながんばれ」「がんばれ」なんて無責任きわまりない言葉をはく。こうした無神経さが、この社会をダメにしているとは気づいていないのか。名前を呼んで、大丈夫だとなぜ言えん。日本語は曖昧言語だ、だからなおさら、主語は大事だ。大切な人には、名前を呼べば応えてくれる。


  そよぎ〜、打てよぉ!


  オリックスファンの友は嬉しそうに「おぉ打ちよった。遠慮せんと、鯉のぼり、振らんと」と息子に催促する。「広島ファンはありがたいなぁ。スタンド赤だらけ、これじゃぁ広島球場じゃけん。これだけお客さんが入ってくれたら、やる気でるでぇ。ほんま郷土愛というか、好きやというだけでお金だしてまで応援してもらえるプロ野球選手はしあわせよ」と野球少年のように笑う。


  そう言えば、あの1995年の夏。ボクをこの野球場へ誘ってくれた野球少年も居た。勝ったか負けたかすら覚えておらず「イチローはもくもくとまるで禅修行僧のようや」と言ったことだけ覚えてる。→●今日のこの球場にも、つい先日の大震災の被災者の方が来られていると聞く。大丈夫ですよ。ポルノグラフィティ「アポロ」を聴きながら。2013.6.3@ほっともっとフィールド神戸

勝ちまけだけではない、おもしろさが球場にはある。それを観に球場へ行くのが野球ファンなのだぁ、それでいいのだ。「また球場こよな」

今年も子どもとともに歳時記2013年
イルカがいるか?」@須磨海岸7.21
お酒が先生とちゃう」@Pubランボー2周年7.19
わかってくれるかぁ」@先輩のアトリエ7.5
ファンは素敵だ」@大和選手さよなら打6.29
大丈夫、球場でもいこか」@神戸の広島球場6.3
すごいなぁ」 @甲子園球場5.26
日本一のZeiss」@日本一の天象儀5.15
子どもも大人も腹はへる」@御影だんじり5.35.3
あぁ満開、びわ桜」@海津大崎の桜舟4.14
桜は今日が一番ですわ」@津山城の満開桜4.5
「おおきなお山が三つ」@播州三ツ山大祭4.4
すごすぎ Great 」@LJライブ4.12
Solo Guitar Tribute to the Beatles
花は咲く」@満開の梅3.11
開かれた狭き門」@ライブKobeTORROAD3.9
同じとおもうおろかさ」@春節祭2.10春節
夢で遇えたら」@そして神戸18年1.17
夢のでら特急」@リニア鉄道館1.4
男は祭りやねぇ」@妙法寺追儺式1.3新年


子どもとともに良き日に。

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