リニア鉄道館に父ちゃん行きたいんやけど、と誘う。ほんとの所は味噌カツときしめんを食べたくて名古屋に行きたいのだけれど。


「あぁ、梅小路蒸気機関車館に鉄道博物館出来るし、わざわざ名古屋まで行かんでええでぇ」 汽車とリニアは、超両極やし出来る前に観に行かんと、なくなるかもよ。


　 名古屋駅で新幹線ヨコ目に人が乗っていない電車に乗りこみ、港をめざす。人の生活感がないし、この電車、リニア館に行くためだけの電車なんやねぇ。それにしても途中で乗る人も降りる人もいない。乗客は子どもと親ばかりが目立つ。


「なんかおもったより、ちいさいなぁ」なんか港の殺風景なところに建物だけがあって、鉄道のにおいがせんなぁ。小鉄の息子を喜ばそうと誘ったが、どえりゃぁ失敗やったかなぁと心配するも。


　 いきなり夢の新幹線リニアと蒸気機関車がお出迎え。車両のうしろのビジョンで語られる新幹線物語がええ。世界最高速度581キロを達成。相対速度時速1,000キロ、これってすごいよな。かっこいい。 行かなくていいと言っていた息子は、古い車両をめでて走りまわっている。見失うこと数回。


　 古い車両がリペイントされていてキレイ、美術品のようだ。ただどの車両ももう動くことはないのである。それがサビシイ。


「全国各地から乗車希望者が殺到して、どえりゃ、人気」と昨年の中日新聞で話題になった記事がある。蒸気機関車が、名古屋駅で新幹線をみながら、リニア館まで走るそうだ。今春に実験走行だそうだが、常時走らせればええのだ、それだけで、遠方から名古屋へ宿泊したりと全国各地から人は来る。

　 さすがおまけ文化の国名古屋やなぁ、ひとを楽しませる術をよぉわかってはる。

　
　 新幹線の乗客も窓から汽車の煙がみえたら驚くでしょ。「名古屋城本丸御殿完成」と描いたラッピング車両、最後尾にはなんと金の鯱を曵いて走る蒸気機関車。でら、かっこええがぁ。


　 関西では、お隣の東海のニュースを意外と聴くことがない。尾張名古屋のシンボルでもある城に本丸御殿が復元完成することを、はじめて名古屋城で知った。現場に行ってみなけりゃ解らない。さぁ、まだ知らん楽しいこと今年は探しにいこ。Godiego「The Galaxy Express 999」を聴きながら＠名古屋2013年1月4日記