この瞬間と明日とは同じとおもう、そんな自分のおろかさを知った18年間。画面 のなかで語られる時間やお金の価値の上下で判断することのおろかしさ。あなたの生きた1995年1月17日からとまったく違う時間軸と価値がある人が存在する。おんなじように2011年3月11日からとまったく違う世界が存在する。それは、当事者でないとわからんのやろうなぁ。


　 例えば龍の頭20キロ。どれほどの大きさか解る人は何人いるのか。自分が担げる荷物の重さの限界を知る人はすくない。でもそれなら山なんて登れない。実際に自分がその場で体験しなければ、人は理解できないのだろう。いろいろな体験が、極限状態に立たされた時に活きてくるのだろう。


　 pm2.5は悪だ、と中国をバッシングさえすればよい、そんな空気のなか。春節を祝う中国のお祭りを楽しんだ、おもしろかったしなにより元気がもらえる。ただ爆竹が鳴り響かないのがさびしい。なんなのだろうか？　爆竹が大気汚染をするのだろうか。それなら花火の打ち上げも同じ。現に中国政府は爆竹や花火を規制しているという、あぁばからしい話しなのだ。それより危険なものを垂れ流している悪モノは居るだろうに。


　 神戸の中学生だったとき、横には高速道路が走るグランドでばたばたと人が倒れた。光化学スモッグという言葉をはじめて聞かされた。日本だってスモッグがいつもあった、えらそうな事は言えない。つい最近までそうしたモノに規制などなかったのだから。危険だと解っている放射能物質を基準値超えても大丈夫なんて言う法律違反の医者や科学者がいるから物差しはぶれ、めちゃくちゃだ。人のことは言えない、そう考えるのがまっとうな日本人とちゃうやろかなぁ。


　 人が楽しくしている風景を横で視ているだけで楽しいもんだ。「頭かぶられた、なんかこそばいでぇ」そう、獅子舞いに噛まれると善い事がおきるんだよ。2013年の幕開け春節。

　 フジ子・ヘミング「ショパン/ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作」を聴きながら。2013年2月10日