「人間ドック行ったらねぇピロリ菌がおるから言われて、医者に菌を除去せなあかんって言われて」自転車屋のおっちゃんにまた夏のサイクリングに行こうと誘いにいった。
「そしたら、食べられず身体の調子が悪なってもて、風邪かなぁとおもてたら。肺炎でしんどいんよぉ」それってピロリ菌殺すためにほかのええ菌も殺してもたりして、身体が弱わなった所に風邪ひいたんとちゃううん。
医者の言うことも、儲け半分に聴いてないとえらい目にあうよ。 「ごめんなぁ、だからサイクリング行って動けんようになったら皆に迷惑かけるし。やめとくわぁ」
でも大山サイクリング、もう計画できてんのとちゃうぅん?「いやぁ今朝もなぁ、六甲山に登る前に寄ってくれたんよぉ。でもなぁふらふらなん」
自転車乗って、坂で勝手にどんどん先に登っていく70歳である。どう考えても僕よりも元気なおっちゃんである。ピロリ菌を除菌するために、ええ菌までなくしてもて身体が弱ってる。身体がいうこときかんと、人はみな気弱になる。健康のためにと人間ドック行って、医者に診てもらって治療して、それでかえって病気になって身体を崩しては。どいうこと? である。暑い夏にむけてつらいことである。
親父は毎回多量の薬をありがたくちょうだいして帰ってくる、それを飲まなければ病気になると信じて飲み続けて、救急病院にピーポーパーポーである。担ぎこまれた先の医者は優秀な方で、親父を一喝した。「おとうさん、薬の飲み過ぎですわぁ。薬の飲み過ぎで胃に穴があいて吐血したんです。あのねぇ、薬も副作用があるんです。かかってはる医者にここでこんな薬をだされてます。だからもう薬は要りません」と言いなさいと、薬を整理してくださった。
もっともである、医者の出した薬で血を吐いて救急病院に運ばれたおりには、それを処置する医者はいたたまれない気持ちだろうとおもう。
ピロリ菌は50歳を超えると誰でも、9割くらいの日本人、に常在菌として私たちの身体の中に住んではる。大腸菌だって住んではる。免疫力がそれでつくわけちゃうの。ピロリ菌や大腸菌に刺激されて常に危険な状態に対して、自分の身体が準備し守ってくれている状態が作られていると考えれば、ええことちゃううん。
除菌をうたう商品も数多いけど、今流行の菌? その菌っていつ出てきたの? 昔から存在する菌なら、意味があるわけちゃうの? それならなんで、人に菌がなぜ常時住んでるの? 無菌がベストな状態ではないんとちゃうぅん。
だれが言ったか、本当は存在しない善玉菌に悪玉菌。身体にとって良いらしい菌だってどこかで日和って寝返り、悪さすることないのだろうか? こんなことば遊びみたいな幼稚なことが医学なんだろうか? 人を不安にさらす、そうした表現を見ていると、いったい誰のため? と勘ぐりたくもなる。
なんにしても、僕たちにとってのしあわせは、自転車屋のおっちゃんと大山の山を自転車で登ること。森のなかで元気に生きてると実感できることなんやけど。そんなにピロリ菌があかんのやろかぁ。小野リサ「いのちの歌」〜Japao
2を聴きながら。20140727@気持ちは大山
くすの葉が ひざしさえぎり 色をだす 大きな山に ほほえむ観音
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