仮装行列に参加させてもらった。それも大好きな絵本作家のスズキコージさんの作った仮面
をかぶって、スズキコージさんが先導するなか。ウンザ、ウゥンザ、ドン、チキ、ドン。
楽しかった。大のおとながする行為ではないと、思われるかもしれないが、それは思った人の観念でしかない。
わたしは大人と子どもの区別などないと思っている人間だから。
「それをやってはいけない」と言うその理由がないことが多々ある。曖昧さやええ加減さを受け入れるのが大人に成る事だという人もいるが、なんでもオープンな時代になるとそうはいかないのではないか。
きょう正しいこと、身体にいいとされている事も、年末になれば忘れ去られて、なんでそんな事言っていたのだ? と成る世の中だから。「地球温暖化だから、電気を節約しなくてはいけない」このなになに「だから」ダメ駄目を多用する大人が一番ダメだ。AだからBでまったく繋がらない事象に無頓着なのだ。から。
動けばなんでもエネルギーを使い、熱を出す。都市部のヒートアイランド現象なんて、我がが快適でよければええ式で、室外機から熱風をまき散らし、そしてクルマから熱風をだしながら走っている。「なんの為にエスカレーターなんてあるんだ? 健康のために歩けばええんとちゃうぅん」と子どもに言われた事がある。モーターの出す熱と人の出す熱どちらが熱いか。
美術館のお決まりごと。写真を撮ってはいけない、模写をしてはいけない、寝転がって鑑賞してはいけない、などなど。でも絵をみて、同じ絵まねして描いたろとおもうんが人間らしいやん。それだけええ絵やねんもん。それが今は大人の世界ではやってはいけないとされている「コピペ」だよね。この技法いただきとは、悪いことなんやろかなぁ。
自分の描いた絵の前で、歌をうたうなんて、凄いなぁ、うらやましいと思ってしまった。スズキコージさんはいったい何歳なんやろ、声がよぉでるなぁ。子どもがステージでもじもじしているのが、はじらいある子どもらしくてまたおもしろい。自我が出てきてるんだろうなぁと。
空。でもそんなもんないといつか気づいたときに、スズキコージさんのように声をはりあげてうたえるんだろうなぁと。
人生という舞台で、なにをしでかしたか、それが楽しいのだけれど。最近それがなんとなく解るようになってきて、嬉しい。高石ともや「陽気にいこう」を聴きながら。2014.8.30記@姫路市立美術館『聖コージの誘惑 スズキコージの絵本原始力展』
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