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「去年は新型インフルエンザで音楽会出られへんかったなぁ」音楽好きな息子は今年こそはとおもいがつよい。「今年は新型インフルエンザにかからんやろかなぁ」去年のかかった新型インフルエンザは免疫が出来てるからかだいじょうぶ。でも新しい新型は新型やさかいなぁ、かかるかもなぁ。「その新型ってなんなん？」なんなんやろなぁ、父ちゃんにも解らんなぁ。新型がええとおもてはる人たちが、新型やっ！ て云うんやろなぁ。
音楽会で、楽器なに演奏すんの？「シンセサイザー。でも太鼓の方がよかったかなぁ、音が勝つもんなぁ」最近聞いた和太鼓に魅せられて、太鼓好きになっているからなおさらだけど。でも音が勝つのはアカンやろ。新型、新型云うて自分が目立ちたいアホな大人が叫ぶのとかわらんで。「でも太鼓叩いてたらすぐわかるやろ」ほやなぁ。でも目立ってなんぼ、ってのは音楽会とは言わんなぁ。みんなの音の集まりの楽しさやさかい。
音楽って、なにがええって鉄琴、木琴や笛の和音がほんわかぁって重なり合うのがええんとちゃうん。ハーモニーってやつやなぁ。「ハーモニカの親戚
？」なんかひとりやと心持たないくらい小さい声やのに、みんなで歌ったらすごいなぁ、ってあるやろ。合唱なんてそのためのもんやん。自分の声と好きな子の声が、同じになんねんでぇ、その時にあぁ音楽ってええなぁと。「みんなで歌ったら気持ちええ歌ってあるなぁ」父ちゃんは『宇宙戦艦ヤマト』とかみんなで歌うの好きやなぁ。戦艦大和乗ってた爺ちゃんのお兄さんおもいだすしなぁ。
音が合うやん。太鼓ポンとたたくタイミングがみんな揃うとか。声の高さがそろうとか、あれは気持ちええもんやで。
「なんで音を出すだけで、おもしろとおもうんやろ」聞いてる者も気持ちええもんなんやでぇ。「それならもっとデカイホールで、みんなに来てもろて音楽会したらええのになぁ」そやなぁ、地域のホールで保育園から小学校、中学、高校まで一緒になんで音楽会が出来へんのやろなぁ。成長が解るもんなぁ、みんなで音を楽しめたらええのになぁ。音楽会の後、新長田鉄人28号公園でお昼のお弁当を食べていたら、エイサーの音が聞こえ、皆楽しそうだった。「ええなぁ、みんなで太鼓叩けて」。
2010年11月14日＠新長田エイサーKOBE、音楽会
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