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「そんなことしてると、鬼さんが来るよ」と子どものころ悪さをすると、周りの人によく言われた。鬼が本当に懲らしめにくると信じていた。


「お天とさまが観てるけん」ともおばあちゃんに言われた。人間ではないかもしれない、何かに観られているという心理。そういう感覚をなくそうとした時代が20世紀後半あった。見えない力など無い、と言うもの。映画『スターウォーズ』のダークフォースではないが、鬼の力はそうしたみえない力に近い。


  何故、見えない力を排除したか? それは《生物の頂点!?人間が行うことは正しいと思えば、何をやっても正しい》というとんでもない屁理屈を、本人の意識の中だけで正当化するためだけの言い訳だった。


  神さんも仏さんも鬼さんも誰も観ていない、そんなワケは無いやろう。そう思わせない為に「君の信じる神が正しい、だからこうしたら神は喜ぶ」を正当化するために。宗教に名をかりた、殺人なんてこのたぐいだろう。時として会社や社会集団でも、いじめと言う形で理不尽が起るもの。


  しかし、気や直感はとんでもない力がある。それが恐ろしいがために、都合のよいように解釈するため、みえない力を押さようとした。しかし、そう続くもんでない。


「人間が食べて慶ぶおそなえものも、神さま、仏さまは、その行為をお喜びになり、かたちだけで食べられない。だから、お供え物は、後でその集団で食べてくださいと、だから今からありがたくいただきましょう」とも教えられた。人が喜ぶことと神さまがお喜びになる内容が違うのだ。だから何をしても良いではなく、みこころに添うように事をおこなう。


「《いただきます》という日本語は、誰に向かっていただくのか。神さま仏さま、畑を代々作ってくださったご先祖さま、そして食べ物を育ててくださった大地と太陽の自然、そして調理してくださったおかあさん。その人たちに感謝し、いただきましょう」と、ボーイスカウトの頃よく言われたことを思い出す。スキマスイッチ「全力少年」を聴きながら。2015.1.8@加古川鶴林寺の修正会鬼追い

いにしへの 鶴の林に ちるはなの  
    匂をよする 高砂のかぜ

 

 鶴林寺は播州でも大きなお寺さん。この修正会では、一年を占うための「燈明十二ヶ」が行われる。点灯した12の炎の勢いによって一年の天候を占うもので、今年は3月4月5月6月7月9月と勢いがよく豊作や繁栄を期待できそうな勢い、但しこれは人によって見立ては違います。ここの鬼も「ドイヤショー」とはやしたてられあばれ舞わるが、最後は小鬼と協力して、本堂に釣り下げられた大おきなお餅を落とす。そして陽・幸せがまた来る。


今年も子どもと歳時記2015年
「鬼さんこちら」@神戸須磨妙法寺


今年も子どもと歳時記2014年

「太陽が微笑んだふたり」@須磨浜と紅葉六甲山
「落ち葉しても絵になる」@有馬瑞宝寺公園
「見ていんでな〜!」かかし夢街道サイクリング2014
「この制服カワイぃ!」@技術家庭科作品示
「しちゃダメ駄 目」@スズキコージの絵本原始力展
「The World Turns Blue」@Joe Sample
「不可能はないね」@夏の甲子園
「お地蔵さんどこにおる」@下町神戸
「大山に登られへん」@ピロリ菌

「あなたにおすすめ」@エレガントなデジタル

「aのn乗+bのn乗=cのn乗」@Fermat's Last Theorem
「空に向かってんの」@神山サイクリング
「今年もマツダスタジアム」@ほっともっとフィールドKOBE
「やる気を飛ばす」@甲子園球場の風船飛ばし
「おんなじ同じ」@御影だんじり祭り
「空にむかう心」@神撫山に咲くミモザ
「どうしたん」@神戸港に豪華客船がきた
「あっと驚く奇跡が起きる」@春はセンバツ
「佐本先生にお逢いした」@三宮のTUTAYA
「梅はええにほいするわぁ」@須磨離宮公園梅林
「そちはどうおもう」@KOBE
「鬼市」@KOBE長田神社追儺式
「あったかいですね春節」@KOBE南京町春節祭
「忘れられん日117」@KOBE東遊園地
「餅もろてきて」@KOBE妙法寺追儺式
「人の気があるから」@闇夜は去った除夜の鐘


今年も子どもと歳時記リスト

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