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(C)Copyright Mac Fukuda2009 |
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「そんなにボクは鉄道好きなん?」 「うん」 「先輩の子どもさん、鉄道好きなんですね。いやぁボクのお得意先に有名なトレインカフェがあるんです。そこへご招待しますよ」 お正月の春節祭の時、大学時代のクラブの先輩後輩と円卓を囲んだ。連れて行った息子はその言葉に大喜び。 経営コンサルタントしている後輩・内橋くんはその正月の約束を忘れず、子どもをトレインカフェに連れて行きたいという。大学時代からまじめな彼であるから「無理せんでええでぇ。先方さんとも仕事あるんやし」と言ったが、「ぜひ」と。大学時代の同窓会運営会議が梅田キャンパスであり、彼と出席後三人で寺田町にある彼のお得意さんであるトレインカフェに向かった。 「環状線ひさしぶりやなぁ」と息子。 「そやぁなぁ、近鉄乗るのも、今は阪神で一直線やもんなぁ」 「息子さんそんなに電車乗ってるんですか?」 「赤ちゃんの時から、遊園地なんかよりも電車に乗せてるときげんがええんょ。だからただ電車でゆられる旅。」 「近畿地方では、もうほとんどの線乗ったょ」あきれる後輩。 トレインカフェのオーナー寺岡さんは、紀勢本線全通50周年記念DVDを製作販売するなどの根っからの鉄道マニア。小学生の子どもを相手に、子どもの目線で熱心に語ってくださる。子どもは目を輝かせて話しを聞いている。すごいよなぁ、好きなモノが同じなら年齢関係なく語れるというのは。「情熱」なんて言葉は今の世に合わない感じがするけれど、情熱があるとなんでもできそうな気がする。今の日本には情熱がある人がきっと少ないんだろうなぁと。 「ボクにこれあげよう」と売り物の「紀勢本線全通50周年記念DVD」と「サボ、行き先板」を貰って、もうはちゃめちゃな笑顔の息子。それを観ているこっちまで、嬉しなる、ええ後輩を持ってしあわせやと。 「とうちゃんの友だちってすごいなぁ、内橋さんって先生なん?」 「経営の先生なんやで。おまえも友だち、たいせつにせなあかんねんでぇ」 親父の株があがった一日でした、ありがとうございました。2009年10月10日記 |
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