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 釣りに行くときにみる漁港の船が、黄色に赤の瀬戸内ではおなじみの旗がひるがっているのをみて、「とうちゃん、なんで漁船ってまるきんなん」「うぅん、まるきん?あぁこんぴらさんの旗やね」「あれなに?」「こんぴらさんって船の神さんなんやで。だから、とうちゃんもとうちゃんと一緒に、お参りにいったで。じいちゃん、船乗りやさかいなぁ」「ぼくも行きたいなぁ」と。


「そうか、とうさんとじいちゃんが行ったとこ、おまえも行きたいか」「うん」そう言うので、ホームページで「こんぴらさん」を検索すると、なんと林檎の礼拝堂の田窪恭治さんが書院の絵を描いてはるとある。わが家では『りんごの礼拝堂 たくぼひさこ 文. HAYATO 絵』が、大人気なのである。「この『たくさんのふしぎ』は捨てんとこ」となんども読む息子。それならば、フランスには連れて行けぬ が香川こんぴらさんなら行かねばならぬ。


  親父につれてってもらった時のように、こんぴらさん行ってこんぴらうどん食べて、ええなぁと。いくら貧乏してるとはいえ、こんぴら船々、追い手に 帆かけて、シュラシュシュシュ、と。自分が親と一緒に旅をし、すごした場所へ、こんどは息子と訪れる。それは感慨深い。旅って、そういうもんだ。そして息子も親になり、シュラシュシュシュと言いながら家族とこんぴらさんをたずねるんだろう。


「きれいなぁ。なんか生きてるみたいや」おまえもそうおもうか。とうちゃんも生きてる樹みたいにみえるでぇ。「こんなとこも絵かいてるでぇ」と見ると柱にも、椿の絵が。まだ描いてはる途中なのだが、完成したらどうなるんだろうとおもうだけで、楽しくなる。


「はらへったぁ」そやなぁ「なんかおいしそうなソフトあるで」と看板見たら、資生堂パーラーとある。椿やさかい、資生堂?そうおもいながら行くと、ここにも田窪さんの椿の絵となんかふしぎのさび鉄色の床。子どもの頃、鉄のさびた色が好きだったボクは、そう造船所にある色、癒される。そんなきもちいい空間のなかで、おいしいパフェを息子といただいた。


「あの花のえ完成したら、どんなんやろぅなぁ。」
「そやなぁ、こんどはおまえが子どもと一緒に来て確かめたらええやんかぁ」
  2009年8月13日記




子どもとともに良き日に。歳時記


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