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(C)Copyright Mac Fukuda2009 |
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「広島に原爆が落ちた、でもじいちゃんは戦争に行っていて大丈夫やった。だから父さんが生まれた。たまたまやで。父さんは阪神淡路大震災のとき、カタチがなくなったマンションにおらんかった、だから助かった。だからお前が生まれた、これもたまたまや。」そうわが子に教えながら、夏に広島へお墓参りに行く。お墓参りのついでに平和祈念公園、広島焼き、そして市民球場へ行く。 広島、長崎出身者でなければ「原爆なぁ、、」でおしまい。だけど身内に広島、長崎出身者が居れば、そのおもいは知ってくださる。たまたま広島と長崎に原子爆弾がおとされただけなのだ。そしてあなたも私もたまたま、あの日の広島長崎沖縄にいなかっただけなのだ。 確かにここ神戸でも軍需産業が盛んで大空襲があった、その話しもなんども聞かされた。「まるで空襲の時みたいやぁ、どうなるんやこれから。」と阪神淡路大震災で立ちすくんだ人たち。そうたまたま、戦争でこてんぱんにやられた、倒れているのにこれでもかと。それにたまたま出会ってしまった人を、なぜか人は避けてしまう。ひどいのは差別 すらある。「なんでやねん、たまたま地震にあっただけやのに」 自分もあの人と同じようになったかも、私とあの人の人生が変わってしまったら、どうなるだろうか?そんな簡単な想像力さえ失ってしまうと、人間ひとでなくなるんだろうなぁ。偶有性の中に神秘を感じるかどうか。これを読んでくださった人にお願いしたい、あなたの人生と私の人生がくるっとかわる事だってある。そうおもて、人として応えてほしい。みんな幸せになるために生まれてきたのだと。いかにして自分のちからを社会に還元していくかを。 今年の広島はちがった。原爆ドームおとなりの市民球場から広島駅おとなりのMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島に変わった。オモロい球場だった、左右対称の創りでないし、砂かぶりの席もあるという。阪神広島戦は、満員御礼。 「今年は梵英心(そよぎ えいしん)選手、あんまりでえへんなぁ。応援してるのになぁ」 「残念やなぁ、でもたまたまや、きっと出る」 「さっき梵選手の家行って、お墓参りしたのになぁ。」2009年8月9日、7対3でカープの勝利 |
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