「すごいなぁ」はやぶさ帰還の姿をみつめながら、叫ぶ子ども。ヨコ道にそれて通
信が途絶えても、なんとかしようとする人が居たからだもんなぁ、ほんますごいよ。とーちゃん入院前になんか勇気もろたなぁ。
逸脱することを嫌う日本社会。いちど集団から離れると、村八分とおんなじ。去る者に石を投げつけることで、集団を維持しようとする。違う集団と交わることを嫌がるから異業種交流会なんてもんを、旗立てやらんといかん。同じ会社のあの子と結婚することがよしとされ、あぶれればダメ?転職、未婚なんて数十年前までは不可能に近い、負け犬?。軌道をそれると、それでダメなのだと決めつけている。ほんまおかしな世の中だった。今でもそうかもしれんなぁ。
「薬のしなくてはいけない検査をせずに出荷していた」とニュースで流れてる。検査するのは一人、たったひとりでほんまに全部検査できたん? だいたい検査みたいな重要な部分をひとりに任せている事自体へんとちゃううん?と。コストカットが、プロセスカットにつながり、使命を果
たせなくなってる。迷惑こうむるんは、その集団、薬を信じてそれを使った名もないお人好しの市民や医者なんやで。
「それも利益のためにはしゃーぁないんや」。ほうか、それが今の日本社会のあり方なんやねぇ。ルール以前のモラル問題。自分さえよけりゃ周りはどうなろうが知ったことではないか、いや人としての生き方の問題やねぇ。崩壊しているんだろうなぁ、人間として。それこそ、役人も会社も雇用を全て派遣にすれば、ほんまはええ社会になるのかもなぁ。
それならルールを厳しくすればいい、と単純発想もそうや。『がきデカ』ちゃうんやさかい「死刑!」と叫ばれてもなぁ。会社には臭いものにはふたをすればええ式のコンプライアンス室があるから大丈夫、か。壊れたから、新しいのと取り替えたらええ。それ取り替えられへんような宇宙の話しやったらどうなんよ。いきものでもない「はやぶさ」が命辛々帰還したことに、なんでお人好しの市民は感動したのか。よぉ考えたらわかるやん。
叡智の結集であるもんでも、どこかに不良がおこる。人生難儀なことばかり、その難を転じて、なんとかして還ってきた。そこが感情移入させるのに充分な材料やったんやろねぇ。「帰ってきたことだけで役にたってるんや」。2014年はやぶさ2号が打ち上げられるという。「希望あるなぁ」2011年1月29日記@青少年科学館,KOBE.
永井龍雲「想い」を聞きながら。
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