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「あんまり寒くもないし、今年は人が多いんとちゃう?」そう急かされて、節電で暗くなった大晦日の夜道を歩く。襲われたり怪我したら誰の責任? なんで灯らない電灯があるの?だれか説明して欲しいよなぁ。電車のホームですら節電、ふざけるなぁ。危ないだろうが。誰のため? 誰がトクする節電なんだろうか?


 そうしてお金を儲けている側はのうのうとしてる、暗い夜道など歩きはしない。専用自家用車だし、電気代ただだから豪邸でこうこうとつけてるんですよ。だって某電力関係会社のエレベーターは全部動いてるのに、なんでうちのエレベーターホールは二機休んでるんだぁ?


  解っちゃ居るけど「そんなはしたない事言わないのが日本人の美徳なんだ」とは教えられましたけれど。「だって人ではない物怪にそんなこと言うだけ無駄 だ」と。 あぁぁ、とため息つきながら、除夜の鐘をつきにお寺さんへと足を運ぶ。


  人出はいつもとおんなじ。しかし、こころなしか人の表情がやわらかい。2011年の年末は神戸では人ごとではなかった。あの1995年の年末のように、行き場のない声がうずまいていて気も沈んだ。 他人事を象徴する「がんばれ」とか、「絆」などとめくらましの言葉が羅列され余計に気分を滅入らせた、これには主語がない。1995年より1996年と神戸でもそうでしたよ。全壊証明書だけしかまだなかった1996年明け、少しづつしか動きません、自ら動かなければならない現実。しかし周りで視ている人がいます、応援している人もいる。2013年ふんばってください。春はもうすぐそこです。


  山でキャンプをしていると、闇を強く感じる。しかしそれはここちよい暗さだ。犬の遠吠えすら、あぁオオカミの声はこんな感じなんだろうなぁ、などと怖さではなく興味がわく。 吠えて、自分の懐が儲かるようにするオオカミ少年のような専門家という物怪が増えて、社会を惑わすのがいただけない。おどすような世には住みたくない。


 餓鬼の頃、石油ショックがあり節約がはやり、スーパーからトイレットペーパーが無くなった。石油がもうすぐ無くなると言っていたド偉い方々はどこにいったのだろう? 無くなる年はもうとっくに過ぎたけど、これって摩耶暦とおんなじ?ばかだねぇ〜


  また節約が流行っている。馬鹿だとおもう。石油をじゃんじゃん使い、電気を生んでいる国がある一方で、電気がないと騒いでいるまるで途上国のような国が存在する。エネルギーが無い、食べてないんだから、元気もでないでしょ。石油で電気つくればええんちゃうん? 聴くところによると、石油で発電している国はこの国の電気代半分だと言うじゃないですか。だれ儲けてる物怪は?


  このように人為的につくられた闇は、気分悪くなりそうな暗さだ。そんな闇を取り除こうとする気持ちからはじまったのが除夜の鐘。てめえさえ良ければええ、自分だけが儲け生き残るんだ、そんな煩悩の闇を取り除く夜だから「除夜」なのだ。 百八つ。これひとりで鐘をつくとなるとたいへん。だが百八人いれば、楽しくできるのだからおもしろい。だから人間はまとまって生きているんだろう。それが集団だもんなぁ。


  さぁ、これで2012年の闇は去った。 1.17はもうすぐだ。2012.12.31@除夜の鐘、梵ーんん。西本智実さん指揮ブタペストフィルハーモニー管弦楽団 ドヴォルザーク: 交響曲 #9 「新世界より」を聴きながら

 
今年も子どもとともに歳時記2012年

「あれ、人はすること同じなんやなぁ」|2012.12.16
|「手を繋ぐことが出来ない」| 2012.10.27
「これで、いいのだ」|2012.9.22
「なんなん?おもしろそうやなぁ」|2012.8.26
|「それが続くわけじゃない」|2012.8.20
「夏になんで花火あがるんや」|2012.8.4
「真実を口にするのが憚られる」|2012.夏
「琵琶湖一周やぁ」|2012.夏
「仙台のキーパーすごいなぁ」|2012.7.7
「素敵な写真だねぇ」2012.6.29
「フンガフガ」と潮干狩り|2012.6.大潮
「さぁ、さぁ」御影だんじり祭り| 2012.5.4
「あぁあの桜」今年最期のお花み気分
| 2012.4.7
「その日のまえに」永遠などないのだ|2012.3.11
「歌声の聴ける町」透明感ある社会がえぇ|2012.3.10
「本物」騙しは人の魂をうばう@那智黒|2012.3.5
「紀勢本線に乗ろ」和歌山が好きだ|2012.3.4
「春ょこい」今年こそお花見|2012.3.3
「またきてね」宮城気仙沼を応援するぞ|2012.2.11
「力を合わせ龍を呼ぶ」春節|2012.1.23
「奏でる未来」Ruri音楽仲間|2012.1.22
「一心合力」陸前高田から|1.17KOBE
「とりも生きてる」とりぱん親子|2012.1.4
新年、闇が取り除かれた2012年春。
「あの闇夜はもう明けた」新春|2012.1.1

子どもとともに歳時記2011年

子どもとともに良き日に。
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2013年8月16日
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