ルールをやぶりやってはいけないことをする。そうすれば誰でも勝ち組になれるのがどこかの国。それで果たしてええんやろかぁ？　なぜ若い人が、ゴルフや麻雀が嫌いなのか？　一昔前まではサラリーマンならそれをしなくては出世が出来ない、仕事がもらえないと嫌々やらされた。まぁいじめにも似た構図である。


　 そこでは、秘密会議が行なわれるからだ。それに参加しなければ欠席裁判がおこなわれたり。金品のやりとりがあったりと。それを公然と出来る感覚がおかしいと、今の世代は感じているのだ。最近、失笑したのは自分たちが職業としているスポーツで、賭けをしていた野球チームがあった事。自分たちのスポーツを貶める行為としての意識はないのだねぇ。


　 そんなルールがない世界のゲームは、後ろめたさが存在し、本来お天道様のあたる場所ではない。お得意さまのために負ける、そんなものには太鼓持ちのギャラリーは居ても、観客は誰一人いないのだ。これが団塊世代がサラリーマンの主役だった無責任時代のお話。その人たちが去り、だんだんとええ世の中になってきつつはあるのだろう。秘密裏でオープンではない舞台で決まることにろくなものはない。それはお上の世界の話。


　 サッカーを観ていて、おもろいのはアンフェアで勝ちにいこうとする人と、自分からルール違反を申告するかのような仕草をする人がいることだ。確かにここで点をとられればヤバい、というときはなにをしてでも阻止するのがディフェンスの宿命だろう。しかし、それが裏目にでることもあるだろう。だってゴールにはもうひとりの味方がおり、キーパーが失点を阻止する可能性もある。


　 試合を観る限りは、自分のごひいきのプロ集団が勝つと嬉しい。が、相手がそれよりうわてで、とんでもないファインセーブを魅せてくれたり、フェアな戦いなら、ファンとしては楽しいものなのだ。そしてプロのそんなプレーを観に人はスタジアムに参加する。


「仙台のキーパーすごいなぁ、カッコええなぁ」今日誕生日ちゃうか？それとも神戸ビーフかうまいもんでも食べたか？ビッセル負けたけどええ試合みせてもろたわなぁ。KOBEだってあれだけシュートうってるんやしなぁ。なんだかすがすがしい負け、というのもええもんやなぁ。2012年7月7日七夕＠KOBEホームズスタジアム。首位のベガルタ仙台に0-1で惜敗。渡辺美里「いつかきっと」を聴きながら