「馬も桜を見ながら走っているんだよ」
そう言って牧場の人は笑った

北海道浦河町西舎の桜並木、桜のおとなりには馬牧場が広がる

 馬というのは不思議な動物だ。ギャンブルということで競馬を毛嫌いする人もサラブレッドの姿を見れば、みとれてしまう。そして馬の首をなでたりする。なぜか人間は馬を眺めるのが好きなのである。馬に一度でも乗るとさらにその魅力に取り憑かれてしまう。私はバイクに乗るのだが、大きなバイクに乗った時の感激のような、そんな目線の違いによる楽しさがある。エジプトでラクダに乗った際は目線が高すぎてこれは怖かった。ロバで駆けたときは、重い私を振りながら走り、何かしら申し訳ない気がして、目線を楽しむどころの話ではなかった。やはり馬がいい。もし大学生時代に馬の背に乗っていたなら、私はもう迷うことなく夏の北海道に行き馬の世話をしたいと馬牧場に転がり込んだと思う。なんにでも10代までに挑戦しておくべきだった。しかし、今ほど何に関しても情報と言うものが高校生の身分では手に入れられなかった。今ではこのインターネットのホームページというマスメディアがある。その点は羨ましいかぎりだ。
 
桜花賞の時期、阪神競馬場には桜が咲く。これはニシノフラワーが勝った桜花賞。
桜花賞は雌馬だけのレースでグレードワンG1 のレースだ。
仁川から甲山にかけてはソメイヨシノの桜も多い桜の名所だ。

 私が桜を好きになったのは、大学へと続く道に咲く桜が美しく、それを毎春見るのが嬉しかったから。そして馬好きになったのも大学時代。大学の隣にある阪神競馬場で、はじめてサラブレットが走る姿に感動した。北海道好きになって、毎年のように北海道を訪れるようになり、その度にサラブレットの牧場が多い苫小牧から襟裳岬に続くルート235を走り、馬の姿を眺めた。このえりも岬に続くルート235から日高の山にのびる道には馬だけでなく、桜の花も多い。サラブレッド銀座の静内町二十間道路の桜並木、となりの三石町も桜が多い、そしてここ浦河町の西舎のJRA中央競馬会の日高牧場も桜が多い。その隣町様似町の観音山公園の桜、えりも町には庶野さくら公園がある。馬と桜の共演だ。ただ気を付けて欲しいのが、馬を見たいのなら、まず牧場の人に了解をとることはして欲しい。とは言っても、走っている途中にステキな馬をみつけ、眺めることもあると思う。その際、決して馬を驚かせないことが大切だ。馬だけに限らず動物を観察するのに、こちらから威圧的に振る舞うのはよろしくない。ましてや大きな音をたてたり、 バイクをとんでもなく吹かすような事はしたくない。しかし、してる馬鹿、いや馬や鹿に悪い、ドアホなやつもいる。こうした人を見るたびに、あぁ自分もバイク乗るの辞めようかと思う。こんな人間と同じに見られるならと、そう感じているバイク乗りの人も多いと思う。もう一層のこと、馬に乗ろうか。しかし、マンションでは馬は飼えない、馬券はかえるのだが。

  アイヌ語の「うららべつ」(意味は霧深い川)から転じて「うらかわ」となった浦河町は最上級のダシ昆布「日高昆布」の産地でもある。日高支庁の所在地。

*このページの製作年は1997年、データ内容は当時のものです*

馬牧場に長い冬があけ春がきた

 

 

撮影は1997年5月13-14日(桜)
桜花賞は4月はじめ(兵庫県西宮市)
場所
北海道浦河郡浦河町西舎 
交通 
飛行機で千歳空港からレンタカーかバスが一番便利
千歳市内〜千歳IC〜厚真IC〜国道235号で約130キロ2時間15分、
バスで3時間。
帯広空港からレンタカーという手もある
帯広市内〜国道236号で約150キロ2時間50分。
JR日高本線日高幌別下車北へ約8キロ。
(新千歳空港〜南千歳(乗換)〜苫小牧(乗換)〜日高幌別 約4時間)
札幌から高速バスも便利。
問い合わせ先
浦河町のホームページhttp://www.town.urakawa.hokkaido.jp/
浦河の観光01462-2-3200・浦河観光協会01462-2-2366
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