シマリスのほうがなぜかポピュラーなリスだ。リスのイメージと言ったらシマシマのこの模様を絵にも描いてしまう。ペットとしてチョウセンシマリスを飼っている人もいるからか。しかし、日本でこのシマリスが自生するのは北海道だけだ。
北海道には氷河期の生き残り種と言われているナキウサギをはじめ、ヒグマ、クロテン、シマリスがいる。津軽海峡のブラキストン線を境に本土と大きく違う動物分布をしているのだ。本土にいるツキノワグマ、イノシシ、ニホンザルはなぜかいない。
こんな小さな国日本でも動物の分布も違うわけだ。動物園でしかこうした小動物を見ないと、それがどんな生活をしているのか、なかなか想像しにくいが、山に登ってこうした動物に出会うと子供達は大喜びする。そして、知識を自然と身に付ける。それが教育だと思うのだけれど。別
に山まで行かなくても都市部に近い姫路城や和歌山城で、私はモモンガやニホンリスを見たことがある。都市部でもこうした森には、動物が棲んでいる。
このエゾシマリスは北海道の屋根大雪山では、割合と簡単に出会える。ロープウエーで黒岳に登れば、人になついているエゾシマリスがお出迎えしてくれる。特に秋は冬眠用の食糧をため込むために、あちこちを走り回っている。ドングリやハイマツの木ノ実を、なんと1
キロも巣にため込む。そして長い北海道の冬を越すのだ。(タイトルの上の足跡はシマリスの手足ポン!とおしたもの。エゾリスとくらべてみて)
Texts and Photo / Mac Fukuda.