「今まで日本の獅子が舞ってくれたことないんですねぇ。記念すべき年だねぇ」そうですねぇ。今年は日本の伝統芸能をできるだけたくさん観てみよう、と年頭におもった。大脳優先で人は生きているので頭で思うと、そうなるように人間は出来ていると言う。ほんに今年は幸先いい。
春節祭といえば、ドラゴンとライオンの舞い。子どもの頃、中国地方に伝わるおろち舞いを、祭のときに観ていた。それで個人的には龍舞の方に思い入れは大きい。そしてなんと日本獅子が演目を舞っているのを実際観た事がない。幼稚園へ来てくれた獅子舞は覚えているのだが、演技として観たのは今回がはじめて。鬼の舞いを撮影するたびに、和獅子の舞いも撮ってみたいと数年前から思っていた。
姫路の友だちに言わせると「本式の獅子舞いは神社の舞台で奉納踊りされることが多くて、一段高いところで踊るので、観客から獅子の面は見えないし、神さんに向けて踊るので踊りそのものもわかりにくいんだよねぇ。だから播州の秋祭りは神輿やでぇ」と言われて、妙に納得してしまうのだ。その彼は神輿の担ぎ手だからだが。
今回は平場で、御座をひきつめての演技。ワクワクしていたのだが、これが期待と想像以上で感激! 播州の秋祭りで、お稚児さんが姫路城みたいに白塗りして参加する姿はよくみかけるし、これが写真好きの人たちのかっこうの被写体となる。そんな子ども達が獅子を囃し立てて、それに応えるかのように獅子が舞う。獅子の舞い手には高校生もいる。
お祭りは、子どもから青年そして大人へと受け継がれてなんぼ。歳をとったと思う間もなく、次へと受け継がなくてはいけない忙しさが、そこにはある。自分の年齢のことなど心配してられない。それがうまく行くかどうかが、その祭りと伝統芸能がこのあとも続くかどうか、にかかわってくるのだから。
Japanese Lion&Chinese Lion.いいものを見世ていただいた春節祭。このどは和獅子と南京町の獅子のユニット演舞を観てみたい。Earth&Windfire
[FANTASY]を聴きながら@ KOBENankinmachi2016.2.13
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