関西学院大学総部放送局創部60年の歩み 第4期生伊達(旧姓・西藤)公一部長を偲んで







「だれにでも好きな花があるはずだ。その人が好きだった花は朝顔。彼は心斎橋の老舗履き物屋の「てんぐ」の社長として毎日忙しく働いていた。


  そんな彼の毎日の生活の中に潤いを与えてくれたのが、朝顔栽培だったという。阪急今津線で宝塚南口駅ちかくになると彼の家が見える。その裏庭ではいつも朝顔がほほ笑んでいた。


  そんな彼が1997(平成9)年6月24日急死した。その年の大切に育てた朝顔を見ることもなく。一周忌に主の死を知らぬ 朝顔がきれいな花を咲かせ、そして子どもの種を残した。彼のお嬢さんがその種を10粒づつ「彼の形見と想い咲かせてください」とわたしにくださった。


  そして毎夏、私の裏庭にも朝顔が咲くことになった。この朝顔を見るたびに彼の元気な声が「今年も咲きましたよ」と言っているみたいだ。

  私は今年この朝顔をただの朝顔と呼ぶのではなく、宝塚をこよなく愛した伊達(旧姓・西藤)公一くんを偲んで宝塚の「宝」と公一の「公」で「宝公(ほうこう)」と名付けた。宝塚と花をこよなく愛した君からのプレゼントとして。

  関西学院KGB総部放送局50周年の記念式典のときにもこの「宝公」の種を持っていきます。どうぞ、みなさんもすてきな花を咲かせてください。」
4期西澤談

 


 


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only Japanese. 2011年8月13日 変更

©Mac Fukuda