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北の国サクラサクサク今日も咲く
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北海道上川町ゆわんと村の桜
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「ゆわんと村って村がないんですけど・・」そんな質問をされた。すいませんそれは村ではないのですよ。実は大雪山麓にある、ひみつの場所なんです。そこにはひみつの桜が咲くのです。でもなかなかその桜の花はみえないのです。「なんでですか?心のきれいな人にだけ見えるとか、そんなんなのですか」だってほかの樹に隠れているからです。まるでコージさんのダジャレのような、ここで笑える人にはゆわんと村の説明は必要ありませんよね。
「桜ばっかり追いかけて、よくそんなに旅が出来ますね」とよく質問される。仕事の出張の帰りに桜に会いに行くことも、やり方しだいで可能だ。出張ついでにオフ会に行くのと一緒。「でも宿泊代とか、どうするんですか。泊まれば1万円以上するじゃん」そんな人のためにイイ情報、北海道には「とほ宿」という旅人の宿がある。私がはじめて北海道に出張に行った際カルチャーショックだったのは、あのライダーハウスというしろもの。単に寝るだけの場所提供します、当時は500円とかだった。ビックリ、私がよく利用するユースより安い。その後自分のお金で北海道を旅した際に知りあった旅人に「ユースよりも快適な宿のチェーンがある」と教えられたのが「とほ宿」。
システムは男女別相部屋が原則、料金はチェーン店ではなく個人営業の各宿によって違うが美味しい夕食朝ご飯がついて5千円程度、でも食事は近くの美味しいお店で食べてという宿もある。そして何よりとほ宿では旅人と知りあえる。この人たちからの情報がすごい、やはりいい生情報は口コミにかぎるなと感じる。「すてきな」女性との出会いもあるかもしれない、と書けと言われたので書く、とほほ。とほ宿は北海道で60数件あるので、一人旅のひとにはぴったりの宿なのだ。
そんなとほ宿の一軒が「ゆわんと村」その宿から臨む大雪山系の山並みのなかに春はこうして桜が咲く。たくさんの桜を観るのならここ上川には上川公園と言う桜の名所もある。めずらしい双子の桜の樹もあるが、どういうわけか北海道には一本だけ畑のさきにサクサクラが多い。さぁこれから暖かくなるぞ、そういうサインのために畑の持ち主が植えた桜なのだろうか。それとも鳥が運んだ種が育ったものなのか。それにしても厳しい冬のあいだに養分を貯め込んだ桜の花が木々の若葉と一緒にいっせいに咲くさまはほんとに美しい。北海道ならではの光景だ。
上川はアイヌの人たちから「ペニ ウン クル コタン」と呼ばれその意味「上川びとの住む村」から上川と名付けられたと言う。「それじゃぁ、なんでゆわんと村」それは宿に泊まりに行った際に宿主のコージさんに聞いてみてください。
*このページの製作年は1996年、データ内容は当時のものです*
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はたけも朝いっせいに目を覚ます。その蒸気が桜の花をなお一層美しくする。
ゆわんと村前の畑にて
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