龍のような あっと驚く 桜山

岐阜県飛騨の臥龍桜

 龍が横たわっているような樹形から、名前が付いた「臥龍桜」。四本の支幹が東西20メートル、南北30メートルにわたり張り出している。南の枝は地面 すれすれを這うように伸び、しかも先端ではムクッと立ち上がっている。その部分が龍の頭だ。臥龍梅と言うのはよく見る姿だが、桜でこんな姿をしているものは珍しい。臥龍梅と言えば形が本当に龍に似ていて素晴らしいとか、よく言われるが、この桜を見ればそのスケールの大きさに驚かされ、本物の龍だと思ってしまう。神戸で南京町舞龍隊の龍踊りを見慣れている私でさえ、ここの桜の龍の舞いには度肝を抜かした。どうしてこんな樹形になったのか、山からの風が強くて地を這うようになったのか。それにしても自然の力は計り知れないものがある。曹洞宗大幢寺(だいどうじ)の前にある臥竜公園にある桜で樹齢約450年の巨木。岐阜県内ではあの根尾谷の淡墨桜に次で大きな桜。辰年の2000年にぴったりな桜、今年はこの桜を見に行くのもいいのでは。JR高山本線の車中からもその雄大な姿を見ることが出来る。

*このページの製作年は1997年、データ内容は当時のものです*

臥龍桜を龍の顔正面 から見たところをよく見比べて欲しい。
龍踊りの龍とそのとぐろを巻いた姿はそっくり。
神戸南京町の春節祭の龍踊り2000年2月5日

撮影は1997年4月23日
品種は「エドヒガンザクラ」
推定樹齢は400年と言われるが、樹齢の割には巨大な龍のカタチをした桜
1973(昭和48)年に国の天然記念物に指定。
 
場所 
岐阜県大野郡宮村
交通 
JR高山線飛騨一ノ宮駅下車すぐ
JRの電車の中からこの桜を愛でることができる。
それもまた一興  
問い合わせ先
 大野郡宮村役場0577.53.2211

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