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散る桜を 惜しむ心や とどまりて
また来ん春の たねになるべき |
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京都井手町の地蔵禅院、枝垂れ桜 |
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私が宇治にあるフォルクスワーゲンの販売会社のPRミニコミ紙の仕事をしていたときには、京都南から奈良北部をくまなくクルマで回った。その時何度となく観に行ったのが、地蔵禅院の枝垂れ桜だ。京都の方にこの桜の存在を教えてもらい、はじめて観たときはなんと優美な姿をしているのだろうと思った。この桜を知っていれば、桜好きと言われる、隠れキャラの様な存在だ。どうしてそう呼ばれるのか。 枝垂れ桜と言えば?と聞けば関西では大半の人が「円山公園の枝垂れ桜」と答える。その円山公園の桜と似ているのである。それもそのはず、地蔵禅院のこの桜の親木から株分けしたのが円山公園の枝垂れ桜なのだ。似ていて当たり前で兄弟桜と言うことになる。しかし兄弟と言うよりもその姿からは、どうみても姉妹桜と言ったほうがぴったりくる。 この桜が植えてある曹洞宗地蔵禅院は、京都府の南部木津川ぞいの井出町にある。この周辺は丘陵地が多く、お茶や筍の産地。その丘陵地の上に咲くこの枝垂れ桜からは、井手の町や木津川を一望できる。京都の町はどこに行っても人だらけと嘆く方がいるが、そんなことはないのだ。少し足を延ばせばこんな隠れた名所がある。円山公園の枝垂れ桜にも負けない桜がここにある。 *このページの製作年は1996年、データ内容は当時のものです* |
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もうひとつこの周辺で見どころといえば田辺町の中心にある酬恩庵(しゅうおうあん)、通 称一休寺トンチの一休さんが住んでいたお寺さんだ。紅葉の名所でもある。また、一休さんが考えたと言われる一休寺納豆は名品。大豆を蒸しはったい粉と合わせて発酵させ、1年間天日で乾燥させる手のこんだもの。 | |||
撮影は1990年4月10日 |
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