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いえしまコンシェルジュツアー
島の豊富な海の幸をたのしむ

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 夕食まえは、クッキング教室。サカナをさばいたり、お刺身づくりに挑戦している姿がステキ。サッカーをしていた子どもたちもやって来て、和気あいあい。トロの味見では、なんども食べていたフセイン。サカナとキスしたり、場を盛り上げてくれる。家島のサカナを、クッキングで思う存分知ったって感じ。メニューは天然鯛の活け造り、はまち、あじ、さば、あなご、ながはげ、こういかなどの刺身。お刺身を鍋でしゃぶしゃぶ。ダシはでんすけの身と昆布。「これを作るのに料亭に聞きにいった」と作ってくださった料亭仕込みのはまち、鯛のあら煮は、うまい。

「あら煮ちゃうで、かぶと煮(かぶとは魚の頭とかのおいしい部分)」とNPOいえしまのおかあさん。
「でもあら煮( 刺し身のあとの魚の骨についてる身やお刺し身としては食べられない部分、MOTAINAIモッタイナイからね)みたいになってしもてます」
「べっちょない(播州弁でNo problem.ノープロブレム、モーマンタイ)、かぶと煮やとおもて食べて」

 食事がはじまると、みんなしゃぶしゃぶするより、新鮮なサカナを刺身で食べる食べる。でごはんが要らないくらい。
「このサカナ、全て家島で獲れますか?」と聞かれ、そうだよと言うと
「ほんとに!」 驚いていた顔がおもしろい。それほど豊富な海の幸、そして愛情こもった料理。美味しいサカナを食べて、ビールも飲み、もうみんなうちとけてきた。笑い声と笑顔があふれる。
「こんなに豊富なサカナを今まで食べたことがない」
「サカナの料理の方法もこんなに有るなんて」と歓喜の声が。


 フセインは「ふられたばかりでこの曲」って音楽を聴かせてくれる。彼の今の気持ちだそうだ。これが日本の演歌そっくり、このトルコ語なんていう意味?「うそ」。ボクのついたうそを真に受けた君、戻ってきて欲しいみたいな?「そう、そう。なんでわかるの?」だって男と女はどこの国でもおんなじ。「そうねぇ」。トルコの演歌が、日本の演歌と似ているなんて思ってもみなかった。これはスゴイぞ。日本の演歌がトルコでうけるかも?!


「ボクは8人のガールフレンドがいたんだけど、最近ふられちゃって」。「えぇ、、、」一同驚きの声。
  その声を「ほんまにおるん?うそちゃうの?」と彼は思ったのか、7人の彼女の写 真を見せてくれるフセイン。そして彼女の7人がかわいい女の子、セクシーな女の子とうらやましい。このあと、もちろんフセインのオンステージ。


「トルコは世界三大料理で有名、だけど今日の料理最高ですね」うぅうん、若い女の子だけでなく、むかしかわいい女の子だった人にもアピール、すごい。
「トルコの女の人はきれいな人多いですよ、中西さん紹介しますよ」そのお誘いにすぐに乗り気でない中西くん。でも写 真を見た途端「僕トルコに遊びに行くよ。トルコの建築を見たいなぁ」と身をのりだした。
「これボクの好きなフランスの曲」とアンヌに音楽を聴かせる。だけど、「知らない」とアンヌ。「えぇ知らないの、、、」がっかりのフセイン。


 とどめは自分の子どものころのカワイイ写真。
「ほんとにフセイン?」とおりえちゃんにつっこまれたり。悲しい顔をした彼。それでもさすがプレイボーイ、めげない。彼の弟の写 真まで出てくる。女の子のハートをキューッとつかむ術を知っている。
ファミリーまでも売り込む、これがええのよ、女の子口説くのに。ぅう〜んニクイね」と言われたフセイン、まんざらでもない風。

まぁ家島、家にいるよな島なんよ。ここにきたらみなファミリーね。
家島島のほんとの意味は「家にいるように静かな島」 。


  横で、そのすがたをメモってた中西くんの姿がすこしだけさびしげだ。おなじ年齢でも、人生はちがう、出会う女性の数もちがうのだ。そのまた向こうには、コンピュータで音楽を作曲しているコビィーの姿。曲でも創っているのかひとりの世界にひたってる。コビィーはひかえめなピカチュ好きなアメリカン、眉間にしわをよせて瞑想している坂本龍一のたたずまい。どんな曲をかんがえているのか。
「家島ブルース」やったりして。

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©Paradiso co.,ltd.2009  大切な家島コンシェルジュの記録です、取り扱いにはご注意を。無断転載を禁じます。 2009年11月27日  mail●