子どもの頃 赤とんぼとクルマが大好きだった 少年

赤とんぼが繋ぐやすらぎの気持ち

 一通の手紙が来た。「赤とんぼの曲はこころあらわれるんです。ケーナでの赤とんぼの曲と聞いて、あぁ、ぴったりの楽器だと思いました。サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでゆく」で哀愁漂う笛の音色のケーナですよね。田中健さんのCDとありましたが、タイトルなど紹介してください」というものでした。私は写 真家として撮影のお仕事で田中健さんと長い時間一緒に過ごさせていただきました。映画「金色のクジラ」という白血病の兄弟のお話しの撮影でです。撮影と言うのは映画でもスチール撮影でも、風待ち雲待ちや夕焼け待ちなどで待ち時間も多いのです。小雨もようの雨宿り待ちのある日、どこからともなく田中健さんが吹くケーナの素敵な音色が流れてきました。ビニールシートを打つあまおととケーナの音がなんとも絶妙にブレンドされ最高のひとときでした。私はどちらかというと自然に近いものが、なんでも好きな人間ですから、この時ほどケーナの音色に魅かれたことはありません。「あ、雲と音がながれてる」そんな声も聞こえました。

TECW-28599 田中健ユーラシア
曲目
1碧い風
2ユーラシア
3竹田の子守唄
4波の鼓動
5時の散策
6赤とんぼ
7街
8星の匂い
9早春

  その田中健さんのケーナのCDのタイトルは「ユーラシア・EURASIA」。はてと思いました。私は大の北海道好きなのですが、札幌近辺の方ならご存知の方も多いとおもいますが小樽張碓に「ユーラシア404」と言うおしゃれな所があります。田中健さんもそう言えば北海道が大好きでプライベートでも行くのだ・・と小樽の海猫屋さんの話しが出て、話しは飛びますがここもおしゃれなところで大林宣彦監督の「はるかノスタルジー」に出演してましたね。その海猫屋さんでの田中健さんのケーナのコンサートのお話を、静岡の倉庫を改造したラーメン屋さんでお聞きした記憶がよみがえってきました。ここでインターネットのロボット型検索エンジン「ライコス」犬で調べてみました。あぁ、やっぱり私のカンは当たっていた。このCD、この小樽張碓のユーラシア404でレコーディングされたそうです。これは発見。それでか、このCDを雪の舞い散る日に聞くと、ほんと心が不思議と落ち着くのです。へたな癒し系CDと比べてみてください、それから北海道の方には一度ぜひ聞いて欲しいです、だまされたと思って。CDコメントには「空と海と大地の深呼吸を感じたとき、ケーナに優しい声が宿ると、僕は信じている」とありますが、ほんと自然の中にとけ込んでいくような音楽です。

  私の友人がこのページを読んで「なんで田中健さんがあんたのクルマに乗ったの?」との質問も相次ぎこの上の写 真を、サインは田中健さんご本人のモノです、贋物ではないぞ・・の印に?!クルマはもちろん私の愛車ユーノスロードスターJリミテッドです。私が幼児期神戸山手でオープンカーをめずらしそうに見ていたら、その所有者が乗せてくれて、その時の印象が強烈だったために自分もオープンカーに乗っているわけです。もちろん乗せてと言ってくる子供たちを乗せたりもしますよ。ただ最近は人さらいと間違えられないかと気が気ではありませんが。オープンカーは人を子どもの頃のクルマにたいする憧れを呼び覚ますのか、ほんと気持ちいいですよ。オープンで一度みなさんも走ってみてください。楽しいですから。

*このページの製作年は2000年、データ内容は当時のものです*

 

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